校長あいさつ

「入学してから生徒が伸びる学校を目指して」

 本校のホームページをご覧頂きありがとうございます。
 本校は、道南の函館市の中心から車で約30分北西に走った北斗市(旧上磯町と旧大野町が平成18年2月1日に新設合併し誕生)の大野地区に位置しています。大野地区は、北海道の水田発祥の地として知られている農業を基幹産業とする緑豊かな地域として発展してきました。本校は、昭和16年に旧大野町に開校して80年余の歴史を刻み、これまで多くの有為な人材を世に輩出してきました。卒業生は約8000名で、北斗市はもとより、道南地域や北海道内外で先進的な農業経営者、各界のリーダーとして活躍しています。
 長い歴史の中で幾多の変遷を経て、現在は「農業科学科」「園芸福祉科」「食品科学科」の3学科各1クラスが設置され、農業の課題と言われる「スマート農業」「六次産業化」「農福連携」をキーワードとし、新しい時代に対応できる教育内容の開発を進めています。
 各学科の特色は、3学科共通して作物・野菜・果樹・畜産等の生産について学習します。それを原材料とし加工についても学習します。
○「農業科学科」は、作物・野菜・畜産について科学的な視点で技術と経営を学びます。
○「園芸福祉科」は、草花・野菜・果樹等を通して園芸セラピー(療法)について福祉と医療分野への活用を学びます。
○「食品科学科」は、農産・肉・乳製品に関して科学的な視点で製造と流通を学びます。
 「3つの学科」が力を合わせ、時代の変化に対応できるよう教育力向上を目指しています。
 また、専門教育を支える普通教科においても、習熟度別のクラス編成、就職戦線を勝ち抜くために必要な力を段階的に高める取り組みを行っています。更にこれらにプラスした教職員の様々な働きかけが功を奏し、ここ数年進路決定率100%という結果を生み出しています。学習活動以外にも、文化系体育系あわせて18の部活動、ボランティア活動、農業クラブ活動、生徒会活動が活発に行われています。
 学校の使命は、教育の質の向上を通じて生徒・保護者の願いをかなえることです。自分にはできないと諦めている生徒の可能性を信じて、入学してから全道一成長できる学校造りを目指して行きたいと考えています。今後とも保護者をはじめとする地域の皆様方のご支援をよろしくお願いいたします。

北海道大野農業高等学校長  芳 賀 雄 太